いま、世界的に魚を食べる人が増え、水産資源は減少の一途を辿っています。
私たち銀のさらは、海の資源が減っていることを理解し、海から多くの恵みを得ているという感謝の気持ちのもと、“海への恩返し”に繋がる商品開発・仕入れを実施いたします。
天然資源を乱獲することなく生産された水産資源を皆さまにご提供することで、“持続可能な生産”の後押しができることを願っています。
水産資源の枯渇に立ち向かい、人工ふ化、そして種苗生産(稚魚まで育てる)をスタンダードにしている近畿大学水産研究所。
必要な量を必要な分だけ供給できるため、資源の乱獲を防ぐことができます。
近大生まれの魚を取り扱い、全国のご家庭にお届けすることで、間接的に水産資源保護のサポートに繋がると期待しています。
近畿大学が半世紀以上にわたって取り組んできた養殖技術である育種の結晶、今回そんな魚を展開します。お客様が安心して美味しさを堪能できる商品を、自信をもって提供します。
今回は、近畿大学水産研究所で人工ふ化~種苗生産として生まれた「ブリヒラ」をお届けいたします。
ブリヒラは“ブリ”と“ヒラマサ”のハイブリッド種で、1970年に作出に成功し、産業化を実現。
ブリの格別な脂乗りと、ヒラマサの歯ごたえの良いとこどりをお楽しみいただけます。
※「ブリヒラ」は学校法人近畿大学の登録商標です。
生け簀からブリヒラを獲った後、数十秒以内に冷却し、魚体を傷付けることのないよう空気噴射で一気に処理します。
その後、科学的な根拠のもと数度単位での温度調節を行い、品質を保ったまま加工していきます。
ブリヒラがお寿司になると・・・
うっすらと淡いピンク色を感じさせるネタは、
曲線を描いて美しく輝きます。
口に入れた後の嫌みのない脂の旨みと、
独特の歯ごたえを感じることができます。
現在の養殖業は、残念ながら天然資源に依存しているのが実情です。
「真鯛」の場合は、稚魚を天然魚に依存しない「完全養殖」方法が確立されておりますが、育てるにあたって真鯛を1kg大きくするために、約4kgのカタクチイワシを原料とした飼料が必要になる場合があります。
今回取り組ませていただく、愛媛県の赤坂水産社では、近畿大学で育った稚魚を自社の養殖施設に移し、「魚粉を使わない養殖」に取り組まれています。
その実現には高い壁がありましたが、誰かが取り組まなければ魚は減る一方です。魚を減らさないことが自分たちの使命とし、努力の末に魚粉を使わない養殖が実現しました。
魚粉を使わないために、魚粉を含まない植物ベースの餌を飼料メーカーと開発。
育成過程の一部で魚粉をほとんど使用しない餌を使うことで、これまで生育までに使用していた魚粉を使わずに育てられるようになりました。そうして育ったのが今回ご提供する「白寿真鯛」です。
魚粉の代わりに植物性の餌によって育った白寿真鯛は、魚特有の苦みや雑味のないさわやかな後味が特徴です。
育て方だけではなく、味に最もこだわる赤坂水産の白寿真鯛。どうぞご賞味ください。